猿山リム

プライズ〜秘密と嘘がくれたもの〜の猿山リムのレビュー・感想・評価

2.1
 4月に嘘の映画を観ようとタイトルを検索し、センスの良い言葉に反応して購入した作品。
 故に予備知識全くなく鑑賞。
 嘘がテーマの作品なら、娯楽として面白いだろうぐらいの感覚。

 ジャケット裏のコピーを読んで、わたしの好みと真逆の作品と思ったが、折角の出会いなので鑑賞。
 ・・・何の説明のないまま、何かがほんのりわかる程度の描写が延々続く。
 なんとなく終盤にさしかかり、わずかに事件らしきモノが起きた時点で、コレは映画の中で説明する気がないと判断し、ジャケットの粗筋を読み、この作品が軍事政権下のアルゼンチンの様子を描いたモノだと知る。
 
 鑑賞前に最低限その辺りの事情は知っている前提の映画なのでしょう。
 劇中に詳しい説明は無かった気がする。
 よくない境遇の母娘が、隠れ暮らす映画。
 それらしい描写から、それらしい事情を汲み取らなければならない作品。
 最後まで観て「プライズ」というタイトルの意味は汲み取れた。
 ただ、「秘密と嘘」が何を「くれた」のかは汲み取れなかった。
 感動作を鑑賞する気満々で鑑賞すると素晴らしく思えるのでしょう。
 
 秘密と嘘が何かを与えてくれる作品を期待したわたし的には、刺さるところがなかったと言うことなのです。
 こういう、学校の体育館で上映して、鑑賞後作文を書くのにいいタイプの作品は苦手なのです。
 適当に褒めて書くと、表彰されてしまうので。
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