じぇれ

きっと、うまくいくのじぇれのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.4
長い! 長い、長い、なが~い!

でも、目立った欠点はこれぐらい。
楽曲は少なく、その分1曲1曲が印象的に使われている、元気になれるミュージカルコメディです。

テーマ的には、ピーター・ウィアーの『いまを生きる』の変奏曲と言ってよいでしょう。
生徒vs学長の構図を作ったことで、トムとジェリー的可笑しさを築くことに成功しています。
また、この構図があるので、安心してシビアなテーマを次から次へとぶちこんできます。
でも、大丈夫。生徒が自殺したって、トムジェリ的世界観が出来ているので、必要以上に重くなりすぎません。
もちろん学長役の俳優も褒めないといけません。
生徒を死に追いやるぐらい酷い教師でありながら、憎めない教師として認識されなければいけないのですから、ホント厄介な役。
見事だったと思います。

という訳で、欠点は長いことだけ。
ちょっと元気がない時、前に進む勇気がほしい時には、本作をゆるりとご鑑賞ください。
観るビタミン補給です。

Aal Izz Well !!! (うま~く い~く)
じぇれ

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