じぇれみーさんの映画レビュー・感想・評価

じぇれみー

じぇれみー

昔脚本家を目指していたおっさんです。点数は気分でつけています。あまり参考にしないでください(笑)

世界を変えなかった不確かな罪(2017年製作の映画)

4.5

よかれと思って行ったことが結果的に他者を傷つけることはよくあります。そして、善意が強い人ほど、大きな罪悪感を抱え込みがちです。本作は、そんな罪悪感と向き合う物語。

商業映画デビューとなる奥田監督は、
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

【フィニーやスーシェをしばし忘れて、ブラナーが生み出した男前ポアロに身を委ねましょ♪】

皆さんにお伝えしておきたいのは、ブラナー=ポアロは従来のポアロとはアプローチが違うということ。先人の幻影にとら
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.9

「やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」

こんなセリフが印象的だった日本のアニメをモチーフにした悲劇の物語。

白血病で余命幾ばくもない娘の願いは、日本のアニメの一点ものコスを手
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.1

”人種差別ホラー”として紹介されることの多い本作。
序盤は非常に静かなムードで進みます。

黒人青年が恋人である白人女性の実家に挨拶に行くことになり、ナーバスな状態に。
青年同様、私たち観客も敏感にな
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

カルトな人気を誇る前作、フィリップ・K・ディックの原作小説、双方への敬意に満ちながらも、ドゥニ・ヴィルヌーヴらしさが全開のSF風叙情詩。

前作同様、ハードボイルド探偵ものの骨格を基調としていて、私た
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

重要機密を巡る各国スパイの諜報戦!

本作の本質はこの1行に尽きます。決して爽快な脳筋アクションではなく、アクションの激しい頭脳戦です。これからご覧になる方は、これだけは押さえておいた方がいいでしょ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.1

新たな映画文法の創出を目指した実験作である。

回想__それは、創作する者にとっては便利なもの。回想を使えば、いくらでも後出し説明ができる。
しかし、回想には本筋のドラマを停滞させる副作用があり、あま
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

4.2

声を大にして言いたいのは、”トム・シックス=ただの変態監督”という認識は間違っているということ。

たしかに、本作は前作とは比べものにならないグロテスク描写のオンパレードで、気分が悪くなります。
おま
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.8

Filmarks試写にて。原作未読

一般的に、前編だけでは、作品としての評価は難しいもの。
ましてや、本作には少々難解なサブストーリーがあり、これを後編で下手に絡ませると、本筋まで大惨事となる可能性
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.7

まずは、『SCOOP!』の私のレビューの一節を引用します。

「『俺は映画監督なんだ!』という大根監督の心からの決意表明を聞いたように思え、清々しい気分で映画館を後にしました」

テレビドラマで腕を磨
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バッド・ウェイヴ(2017年製作の映画)

3.3

世界一ついてない
あの男、
完全復活!
っていうアレを連想させるコピーは忘れましょう。
アレ系ではなく、本作は『ブラインド・デート』『ハドソン・ホーク』路線のゆるコメ映画。
すなわちウィリスB面。(←
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.9

新幹線の中で次々と広がるゾンビ感染。生き残るのは誰だ!?

『新幹線大爆破』と『スピード』を比較した場合、前者は複数の人間ドラマがじっくりと描かれるのが特徴と言えます。
同様に、ハリウッド産のゾンビパ
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.0

脳性マヒのエロおっさんとパーソナリティ障害のぶっとびギャルのラブストーリー。

障害者の性の自立を訴える熊篠慶彦さんの実体験を基にしているとのこと。
松本准平監督は、熊篠さんと共に、5年を費やしたそう
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.8

原作未読。
そのため、原作のせいなのか脚色が悪いのかは私には判断できませんが、観ている間、ダイアナ(ガル・ガドット)にイライラしっ放し。
要所要所でテーマが語られていきますが、考えなしで感情で突き進む
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.7

原作未読・アニメ版未見の状態で鑑賞。(その後、4部該当箇所だけ読了)
そんなジョジョ初心者の私は、ヒーロー誕生譚としては十分面白いと感じました。

1~3部との関連性をうまく薄め、この作品から入っても
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ふざけろ!(1991年製作の映画)

2.5

名作『狼たちの午後』を下敷きにした籠城コメディ。

高田純次さん・賀来千香子さんなど、意外に出演者は豪華だが、いかんせんコントのような演出ばかりで、ドラマが全く盛り上がらない。

私のようなB21スペ
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心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

3.2

Filmarks試写会にて鑑賞。オリジナル版、鑑賞済み。

無邪気な一言で両親の離婚を引き起こした少女は、自らに呪いをかけ、言葉を失う。
しかし、高校生になり、心優しい青年と触れ合ったことから、彼女は
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.2

オリジナルの『殺人の告白』と大まかな骨子は同じ。
ただし、派手なアクションやユーモラスなキャラクターで、娯楽に振り切ったオリジナルとは、ノリが全く違います。
秀逸な骨格を生かすために、よりシリアスに、
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狂覗(2017年製作の映画)

3.9

宮沢章夫の戯曲を大胆に脚色した、狂乱の学園ミステリー。

1年前教え子の死を目撃し、教壇から離れていた男が、かつての恩師に誘われ、臨時教師として復帰。
不祥事が起き、生徒を管理する目的で、承諾なしの手
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トレジャーハンター・クミコ(2014年製作の映画)

3.3

『ファーゴ』ファンよりも、アラサー女性に刺さりそうな作品。

コミュニケーション能力に欠けるOLが、現実から妄想の世界へ逃げ込んでいく物語。
ヒロインが英語を話せる設定にした方が、中盤以降もっと物語を
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

長い! 長い、長い、なが~い!

でも、目立った欠点はこれぐらい。
楽曲は少なく、その分1曲1曲が印象的に使われている、元気になれるミュージカルコメディです。

テーマ的には、ピーター・ウィアーの『い
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

あくまで個人的な見解ですが、日本版ポスターが裏目に出たという印象。
怪獣大戦争を想起させるビジュアルイメージに胸踊ったが、見事に裏切られてしまいました。
怪獣バトルロイヤルを期待してみると、まったくも
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SHARING(2014年製作の映画)

4.4

111分バージョン鑑賞
予知夢・ドッペルゲンガー・幽霊といったオカルト要素を散りばめた、ホラー風味のサスペンス。
......ではあるのですが、この解説は正確ではあるものの不正解のように感じます。
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無限の住人(2017年製作の映画)

4.2

三池流エンタメ時代劇として快作!

冒頭10分強で万次の業を描き、原作にはないらしいクライマックスの「1vs300」(←偽りあり)で、万次にとって義とは何か答えを出しています。
「1vs300」の見せ
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ファイナル・ジャッジメント(2012年製作の映画)

2.4

2009年、民友党による政権交代。それは、隣国オウラン人民共和国の属国となる序章だった!

序盤は、SFポリティカル・スリラーとして、意外にもまとも。いや、上出来です。
しか~し、属国化するやいなや、
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トライアングル(2009年製作の映画)

4.1

自閉症の子供を持つシングルマザーがヨットクルージングへ出掛ける。
しかし、そこには悪夢が待ち受けていた!
と書くと、B級ホラーのようですが、これはもう少し知的な構成を持つ作品です。
DVD版のサブタイ
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ザ・グリード(1998年製作の映画)

3.8

みなさんB級B級と言いますが、これ、4500万ドルもかかっているんですよ!
おまけに、最初はハリソン・フォードにオファーしたそうですよ!
でまぁ、当然のごとくハリソンには断られ、出来上がったのは__
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.9

これは面白い! けど、長すぎる!
矢継ぎ早に仕掛けて、常に観客を驚かせ続けようという、一種の病気に冒された作品ですね。
終盤の畳み掛けは見事なんですが、それまでに少し疲れちゃったんですよ。また、サプラ
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.8

意味ありげなカット、セリフ、音。
普通の映画ならば、そこに意味がある。
しかし、本作は普通の映画ではないのか、意味がない。
いや、意味ありげなものに意味がないことに意味がある。
ま、そういう映画です。
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KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)

3.5

B級(←本来の意味)版おバカ『96時間』。
妹を救出するために、空手の達人がアメリカで大暴れ!
それ以上でも以下でもありません。
正直シナリオも演出も大したことないですが、いいんですよ。超低予算映画な
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.6

ハリウッド版は、作り手の攻殻愛とリスペクトに満ち溢れた良作だった!

とはいえ、この映画に何を望むかで、評価は大きく分かれるでしょう。
押井版の哲学的な深遠さを求めては肩透かしを食らいます。
この作品
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

全編主観映像という前代未聞の企画映画。
ともすれば、ゲーム感覚で終わってしまう企画だが、作り手は映画として成立するよう、脚本を練りこんでいる。
彼らの戦略は、感情移入は捨て、観客の感情をコントロールす
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トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

3.6

『ワイルドスピード』に続く、”1度は降りたのにしれっと復活するヴィン・ディーゼルのオレ様映画”第2弾!

危機また危機のアクションシークエンス、美女また美女のサービスぶり、こういう映画はこれでいいんで
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.6

原作既読、プロテスタント歴3年。
カトリックと違い、偶像崇拝には意味を見いだせないので、踏み絵なんて踏んじゃえばいいじゃんという考えです。(※プロテスタントでは、キリスト像は無用というスタンス)
そん
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.7

とにかく丁寧な映画。モノローグと台詞を多用し、すべて説明しています。テレビアニメではないのですから、もっと画で感じさせてほしいものです。
おまけに、はじめから話がとっちらかっていて、物語がどこに進むの
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ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

4.0

クリスマスにやさぐれて白石作品を観るというネタのために鑑賞。なのに・・・これ、カンペキなクリスマス映画じゃないか!しかも、12/25 24:00ジャストに終わるという奇跡!明日あたり神の声が聞こえるん>>続きを読む

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