ハリウッドで実際に起こった窃盗事件元に、4人の少女と一人の少年の5人組がハリウッドセレブの豪邸の住所を探して、留守の際に強盗に入る。どんどんエスカレートしていき、盗んだ物を友達に自慢したり、SNSに一緒に撮った写真を載せたり、やがて戻れないところまできてしまった5人は・・・
淡いPVのようなきれいな色と、夢が詰まったハリウッドセレブの生活。少女達の憧れは観客の憧れでもある。高級ブランドの洋服やバッグ、そうしてそれを手に写真を撮ってSNSにアップする。現代社会のステータスをひたすら夢物語な描き方と、スピード感のある映像とゴージャス感で観客を魅了する。
描かれてるのは5人に全く罪悪感がないってこと。ものの大きさや金額の大きさではない。盗むということはどんなに小さくても犯罪なのだ。その自覚なく行っていても同じように罰せられる必要がある。
スタイリッシュでおしゃれに描かれた作品ではあるが、そこにあるのは罪悪感のなさ、無知の罪の重さではないかと思う。
実際刑期をまっとうして釈放された後も、メディアに出れたり、有名になれてよかったなというぐらいで、罪悪感がないのです。それこそが恐ろしく、それこそが大きな犯罪へつながっていくのではないでしょうか。