YellTao

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命のYellTaoのレビュー・感想・評価

4.0
15年に渡る"宿命"を観る。良い意味で居心地が悪い。
自分と重ね合わせて共感するような話ではなく、自然にも強制的にも、登場人物たちと同化していく感じ。

バイクショーで各地を回って日銭を稼ぐルーク。
連続銀行強盗事件を終結させヒーローとなった警察官エイヴリー。両親の離婚に荒れる高校生のAJと、その同級生ジェイソン。
 
意図せず歩かされるレールの上が苦しいのに、リプレイすることもリタイアの仕方も分からない。
その中で時折、登場人物の父や、父の代わりとなる存在たちが息を吹き返させてくれる。
親、または受け継ぐ血。否定できるものじゃないし抗えないのかもしれない。
たとえ同じレールだとしても、違う走り方でありますように。
YellTao

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