Habby中野

ミークス・カットオフのHabby中野のネタバレレビュー・内容・結末

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あの世界一美しく驚異的なディゾルブの、悠久の時間への砂埃混じりの熱い視線と、しかし技巧によりその視覚を作り出してしまう冷静さの重なりに、ほとんど恐怖への反射として身震いをした。悪夢のように、広野を延々と続く迷い道、喉の渇き、深く静かな夜。永遠と無辺だけが世界だと突きつけられたような中で、彼らは自らの「選択」と「行為」でのみ歩みを進める。信じること、疑うこと。見上げること、俯くこと。銃を掲げること、降ろすこと。理解すること、棄てること。歩くこと。生きること。人間の小ささと確かさが、世界いっぱいに広がる。形容詞が多い。
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