うにたべたい

トラベラーズ 次元警察のうにたべたいのレビュー・感想・評価

トラベラーズ 次元警察(2013年製作の映画)
3.2
特撮SF映画。
異なる時間軸(本作では"次元"と表現)の境界を超えて暗躍する犯罪者を取り締まる、「次元警察」を主役とした作品です。
主人公のアイは、犯罪者を追って「レトロワールド」という次元にやってくるのですが、犯罪者を追い詰めた時に、自分の元相棒だったユイに邪魔をされる。
さらに、ユイの背後には次元テロリスト集団「ダウト」の存在があった。
その後、ダウトの狙う少女ハルカを保護したアイの元に再びユイが立ち塞がるという内容で、ダウトとの戦い、本当に倒すべき巨悪の存在などが判明し、次元を越えた戦いを行う展開となっています。

映画が始まると即バトルが始まって、~~ワールドみたいな世界が次々現れるので、設定を理解するのにしばらくかかりました。
複雑な設定の割に説明は端折り気味なので、視聴前にはガッツリあらすじを読んでおいた方が良いかもしれないです。
正直、本作の魅力は長澤奈央の乳と尻だと思っているので、あらすじを読んでおこうが魅力は全く損なわれないどころか、ストーリーを追うためのリソースを別のことに向けることができるのでいい事づくめですね。

その時の選択によってパラレルワールドが無限に存在するというわけではなく、作中では4つの個性的な平行世界が存在しているということになっています。
本来は集約するべき時間軸が、何かのきっかけで4つに別れてしまったのか、その辺のSF的説明はなかったように思えます。
なお、本作が日本と台湾の共同制作なためか、いずれの世界も台湾ぽい街並みになっており、少々不自然さを感じました。
また、パラレルワールドもののお約束的なところで、別の世界線の存在として同一キャラが複数登場するのですが、設定の説明が不足しているためこれが混乱に拍車をかけました。
ただ、考える間もなく、セクシー女優によるバトルシーンとサービスショットの連続が始まるので、ストーリーは割とどうでも良くなってしまいます。

監督は数々の特撮作品を手掛けた坂本浩一監督、メインキャストはハリケンブルーの長澤奈央、デカイエローの木下あゆ美、ウィザードの大門さん役だった高山侑子、それ以外も特撮ヒーローを演じた役者さんがメインで固められているので、ファンには垂涎モノだと思います。
アクションもかなり激しいので、戦う女性が見たい諸氏にもおすすめの作品です。

ただ、結局面白かったかと言うと、ぶっちゃけ微妙。
ストーリーや設定がごちゃごちゃしてわかりにくく、敵キャラも魅力は薄いです。
ヒロインの色っぽいアクションや、あざといまでのエロい演出を楽しむ作品だと思います。