Kogarath

アドベンチャーランドへようこそのKogarathのレビュー・感想・評価

4.7
再生ボタンを押した瞬間、僕の大好きなザ・リプレイスメンツの超絶ウルトラ大名曲"Bastards Of Young"が流れてきて死ぬほどテンション上がりました。
他にもボウイ、ジザメリ、キュアー、ビッグスター、ハスカードゥ、ストーンズ…などなど、80年代を中心とした楽曲が多く使われており、たまりません。ちなみに音楽担当はヨ・ラ・テンゴ。

そんなナイスな音楽が彩るのは、ひと夏のストレートな青春ストーリー。
自分は舞台となっている80年代は知らない世代だし懐かしさは感じなかったけど、いつの時代でも若者たちの喜びや悩みは変わらないんだなーなんて思った。2人でプールに入る場面、仲間たちと花火を見る場面、助手席で彼女の横顔を眺める場面(ここでヴェルヴェッツの"Pale Blue Eyes"流れるの素敵すぎ!)、どれもキラキラしていてギャアアアと叫びたくなります。嗚呼、こんな青春したかったぜ…というかこの遊園地でバイトしたい。

冴えないオタク役が多いジェシー・アイゼンバーグは当然ながら本作の主人公の役柄にもピッタリだし、フクザツな年頃のヒロインを演じるクリステン・スチュワートも上手い。
出番のたびに笑わせてくるビル・ヘイダーをはじめ、脇役もみんな個性的で好き。

日本では劇場未公開なうえにDVDも廃盤という不遇の扱いだけど、「(500)日のサマー」や「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」が好きな人とか気に入るんじゃないかな。あの2作ほどのオシャレさは皆無だけど(笑)
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