Kogarathさんの映画レビュー・感想・評価

Kogarath

Kogarath

ジャームッシュ、コーエン兄弟、W・アンダーソン、ポール・T・アンダーソン。
ズレてる人々を優しい眼差しで描いてる映画が好きです。

映画(636)
ドラマ(0)

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.8

それまで観ていたクローネンバーグの印象とちょっと違う、シンプルでスタイリッシュなハードボイルド作。
とはいえどこか狂気をはらんだ空気感、時折見せるグロ描写には彼らしさを感じる。
ヴィゴ・モーテンセンの
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(1954年製作の映画)

3.8

ニーノ・ロータによるテーマ曲が哀愁をかきたてるフェリーニ往年の名作。
芸を仕込み相棒として育てながらも暴力もふるう粗暴な男と、「私がいなきゃ彼は一人になっちゃう」と言って離れない女。
現代でいえば完全
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東京物語(1953年製作の映画)

4.3

いつか観ようと思いつつ、巨匠すぎて観る覚悟が無かった小津安二郎作品についに手を出してみた。
序盤は切り返しショットやローポジションといった技巧的な部分に注目して「これが小津調か~」なんてわかったような
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.4

前半は静かすぎて何度も寝そうになったけど、最後には泣きそうになるほど入り込んでしまった。
タイトル通り"ある幽霊の物語"でありながら、ひとつの場所に息づく壮大な記憶の旅でもあるんだなあと。
後半の展開
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

ヴィルヌーヴ、ディーキンス、ヨハンソンがいなくても、俺たちにはテイラー・シェリダンがいる!
そう言いたくなるほど流石のクオリティを持つ続編だった。
前作と比べて社会派要素が薄れ、よりアクション要素の強
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モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

2.1

序盤からリバティーンズ、ステフォ、スピリチュアライズド…と好きな曲ガンガン流れるので楽しい。
あとはひたすら微妙。
お話はありきたりで全く引き込まれないし、主役の2人が好きになれない。ロック映画だし主
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

20世紀Foxのオープニングロゴから心憎い演出に胸が高鳴る。
中盤まではよくあるロック伝記映画だなーなんて思ったり、もっと掘り下げてほしい部分もあったけど、フレディが一度落ちてからの盛り上がりが凄かっ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

ポスターにある"残虐な悪"なんてことは全然なく、むしろイイ奴じゃんヴェノム。
エディとの掛け合いが楽しく、ちょっと愉快なバディムービーのよう。期待していたダークヒーロー感が薄かったのは残念だけど、これ
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アイドル(2018年製作の映画)

3.8

最近は落ち着いてあんまり現場に足を運ばなくなったけど、かれこれ7年間応援しているSKE48。ここ一年ほどの彼女たちに密着したドキュメンタリー。

華やかな表面と、泥臭い裏側。
自分が彼女たちに惹かれる
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

ロング・グッドバイやインヒアレント・ヴァイス、ナイスガイズといった裏LAモノの世界観で、ヒッチコックやリンチ風に仕上げてるけど、それらの作品を模倣してるだけで終わってしまった印象。
雰囲気は好きだし、
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.8

IMAX上映にて。
当たり前だけど家でDVDで観るのとは全然違う!没入できる大画面と大音量。
色合いの美しさに見とれたり、猿の特殊メイク技術に驚嘆したり、今観てもスタイリッシュな構図の数々に痺れたり。
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.9

全編PCの画面上で進行。
映画はストーリーや演技はもちろんのこと、形式や切り口も大切な要素だと思ってるんで、この斬新な手法だけで「おおっ」となりますね。
その構成を活かした工夫もたくさん見られて面白い
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.8

ホラーというよりパニック・スリラーという感じですかね。常に緊張感があって楽しかったなあ。音を立てたら即死という設定からして、映画館の静寂の中で観るのにふさわしい作品。

ひたすら恐怖を煽る一方で、家族
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

4.5

熱かった。胸にガツンと刺さった。
正直若松孝二監督の作品は一本も観たことが無いし関係人物もほぼ知らないけど、製作陣の若松監督に対する愛情とリスペクト、そして映画にかける情熱がビシビシ伝わってくる。
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教誨師(2018年製作の映画)

4.6

大杉漣最後の主演作。
音楽は無く、ほぼ面会室で繰り広げられる会話劇のみ。
それでも全く退屈しないどころか、2時間があっという間に感じられた。
6人の死刑囚それぞれ強烈なので自然と漣さん演じる牧師・佐伯
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.9

久々の三木監督作品。
いつもの小ネタ三昧で一般ウケしない作風なのに、吉岡里帆を主役に据え、ヒューマンドラマっぽさを加えたら中途半端になってしまった印象。
吉岡里帆自体は可愛いし意外と歌えるし、体当たり
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.8

宇宙にまで飛び出したアベンジャーズの反動のような、あくまで狭い世界の話。いい意味でこじんまりとしていて、ストーリーもシンプル。終盤のラボを巡る攻防はどこか微笑ましくもあった。ヴィランとの対決を主題に置>>続きを読む

21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.4

アホアホでたまに下品な痛快バディ・ムービー!
学校でラリっちゃう場面やハチャメチャなカーチェイスには笑わせてもらいました。

主演の2人とも良かったけど、特にジョナ・ヒル、自身の冴えない青春を取り戻す
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

いろいろ揉めてるみたいだけど、映画そのものは純粋におもしろい!
まさにアイデアの勝利。それだけじゃなく脚本や伏線の張り方も上手い。
後半はひたすら声出してゲラゲラ笑った。
"制限があっても良いものを作
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.4

雪原で凍死していた先住民の少女の謎をめぐるミステリーであり、その奥には何もかも奪われ続けてきたネイティブ・アメリカンの深い悲しみと怒りが横たわっている。
劇中の彼らは自らの境遇の不満を声高に叫ぶことは
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.3

吃音を抱える少女の、痛々しくも輝ける青春映画。

自分も主人公の志乃と同じ吃音持ちであり学生時代は特に酷かったので、観ている間はいろいろ思い出して感情移入どころか痛くて痛くてしょうがなかった。
自己紹
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

身内にいれば距離を置きたくなるような偏屈頑固じいさんだけど、イーストウッドが演じればこうもカッコイイのか。
終盤はダーティーハリー的な展開かと思わせておいて、あのラスト。これが男の生き様よ、と言わんば
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

3.4

リリー・ジェームズが話題になりがちだし、確かにいろんな意味で素晴らしいんだけど、何より元皇帝ヴィルヘルム2世を演じたクリストファー・プラマーがとても良かった。
諦観が漂っていながらも野心やプライドの高
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.6

勘違いが勘違いを呼び、まるですれ違いコントのように不毛な争いが勃発する異色ホラーサスペンス。というかコメディ。

早とちりで暴走した大学生グループが勝手にバタバタ死んでいくのは不謹慎ながら爆笑。ホラー
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.3


予告編でEX●LEが流れた時点で「あー海猿的な感動モノね、はいはい」と即スルーが決定したわけですが、あまりの評判の高さに観に行って正解だった。傑作。マジであの予告編は罪。
むしろ安易なドラマ性を省き
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死の谷間(2015年製作の映画)

3.7

核汚染された世界で生き残った男女3人。
荒廃した街が舞台かと思ったら、汚染を逃れた村の牧歌的な風景ばかり。しかしその中で繰り広げられる人間関係は緊張感があり、サスペンスフルですらある。3人の水浴びの場
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.7

いやはや、とんでもない人物が存在したもんだ。これが実話だとは…

今まで観たトム・クルーズの中でも一番好きな役かも。
無鉄砲で軽くて、計画性なくて(お金の管理テキトーすぎる笑)、だけどお人よしで、誰よ
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.8

いかにもB級!なSFでありながら、90年代にしてはハイクオリティなCGに加え、ベン・キングズレーやマイケル・マドセン、フォレスト・ウィテカー、ミシェル・ウィリアムズ(14歳!かわいい!)といった豪華な>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

美麗な映像と洒落た音楽で軽妙に描く恋模様。
いつものウディ・アレン節。安定してるなあ。

一番の見どころはやはりコリン・ファースでしょうか。
偏屈で皮肉屋なキャラクターもいいけど、何より終盤の情けなさ
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.1

きっと大きなどんでん返しが待ってるに違いない!
そう思って結末を何パターンか予想しながら観てたけど、全部外れました。笑
自分の観察力のなさに愕然としつつ、鮮やかに伏線を回収しまくるラストに鳥肌立ちまく
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.9

舞台は19世紀のロンドン、ビル・ナイ主演によるゴシック・ミステリー。それだけでたまらないものがあるけど、お話もなかなか面白かった。

ビル演じるキルデア警部補が追うのは切り裂きジャックを連想させる連続
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

ここ数年のパルムドール受賞作の流れを汲む、先進国の影に潜む貧困を描いた作品。
6人それぞれがあらゆる社会問題を象徴しているようで、不寛容な現代社会や世間の無関心に対する監督の静かな怒りが伝わってくるよ
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.3

「フロリダ・プロジェクト」があまりにも良かったので、同監督の前作であるこちらも。これがまた良かった。
舞台はロサンゼルス、LGBTの人々が多く暮らす街角。
彼女たちのとある一日をコメディタッチ&スピー
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.2

あの有名なホッケーマスクでチェーンソーを振るうジェイソンを観てみよう!と思ったら、想像してたのと違った。1作目はこんな感じだったのね。
今観ると使い古された表現ばかりで怖くないけど、そういう演出を使っ
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.8

ホラー映画の金字塔と言われるのも頷ける名作。
ストーリーは至ってシンプルだし、あっと驚く展開があるわけでもないけど、人物の心理描写がしっかりしていて面白い。前半じっくりと現代医療で検証していくのもリア
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

3.0

うーん、悪くはないんだけど飛び抜けたものも無く…
「具現化」の能力は面白いし、意思vs恐怖というテーマもちゃんと落とし込めてると思う。美人すぎるブレイク・ライブリーや特殊メイクでどんどん不気味な顔にな
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