Kogarathさんの映画レビュー・感想・評価

Kogarath

Kogarath

ジャームッシュ、コーエン兄弟、W・アンダーソン、ポール・T・アンダーソン。
ズレてる人々を優しい眼差しで描いてる映画が好きです。

映画(617)
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.4

雪原で凍死していた先住民の少女の謎をめぐるミステリーであり、その奥には何もかも奪われ続けてきたネイティブ・アメリカンの深い悲しみと怒りが横たわっている。
劇中の彼らは自らの境遇の不満を声高に叫ぶことは
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.3

吃音を抱える少女の、痛々しくも輝ける青春映画。

自分も主人公の志乃と同じ吃音持ちであり学生時代は特に酷かったので、観ている間はいろいろ思い出して感情移入どころか痛くて痛くてしょうがなかった。
自己紹
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

身内にいれば距離を置きたくなるような偏屈頑固じいさんだけど、イーストウッドが演じればこうもカッコイイのか。
終盤はダーティーハリー的な展開かと思わせておいて、あのラスト。これが男の生き様よ、と言わんば
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

3.4

リリー・ジェームズが話題になりがちだし、確かにいろんな意味で素晴らしいんだけど、何より元皇帝ヴィルヘルム2世を演じたクリストファー・プラマーがとても良かった。
諦観が漂っていながらも野心やプライドの高
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.6

勘違いが勘違いを呼び、まるですれ違いコントのように不毛な争いが勃発する異色ホラーサスペンス。というかコメディ。

早とちりで暴走した大学生グループが勝手にバタバタ死んでいくのは不謹慎ながら爆笑。ホラー
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.3


予告編でEX●LEが流れた時点で「あー海猿的な感動モノね、はいはい」と即スルーが決定したわけですが、あまりの評判の高さに観に行って正解だった。傑作。マジであの予告編は罪。
むしろ安易なドラマ性を省き
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死の谷間(2015年製作の映画)

3.7

核汚染された世界で生き残った男女3人。
荒廃した街が舞台かと思ったら、汚染を逃れた村の牧歌的な風景ばかり。しかしその中で繰り広げられる人間関係は緊張感があり、サスペンスフルですらある。3人の水浴びの場
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.7

いやはや、とんでもない人物が存在したもんだ。これが実話だとは…

今まで観たトム・クルーズの中でも一番好きな役かも。
無鉄砲で軽くて、計画性なくて(お金の管理テキトーすぎる笑)、だけどお人よしで、誰よ
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.8

いかにもB級!なSFでありながら、90年代にしてはハイクオリティなCGに加え、ベン・キングズレーやマイケル・マドセン、フォレスト・ウィテカー、ミシェル・ウィリアムズ(14歳!かわいい!)といった豪華な>>続きを読む

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

美麗な映像と洒落た音楽で軽妙に描く恋模様。
いつものウディ・アレン節。安定してるなあ。

一番の見どころはやはりコリン・ファースでしょうか。
偏屈で皮肉屋なキャラクターもいいけど、何より終盤の情けなさ
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.1

きっと大きなどんでん返しが待ってるに違いない!
そう思って結末を何パターンか予想しながら観てたけど、全部外れました。笑
自分の観察力のなさに愕然としつつ、鮮やかに伏線を回収しまくるラストに鳥肌立ちまく
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.9

舞台は19世紀のロンドン、ビル・ナイ主演によるゴシック・ミステリー。それだけでたまらないものがあるけど、お話もなかなか面白かった。

ビル演じるキルデア警部補が追うのは切り裂きジャックを連想させる連続
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

ここ数年のパルムドール受賞作の流れを汲む、先進国の影に潜む貧困を描いた作品。
6人それぞれがあらゆる社会問題を象徴しているようで、不寛容な現代社会や世間の無関心に対する監督の静かな怒りが伝わってくるよ
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.3

「フロリダ・プロジェクト」があまりにも良かったので、同監督の前作であるこちらも。これがまた良かった。
舞台はロサンゼルス、LGBTの人々が多く暮らす街角。
彼女たちのとある一日をコメディタッチ&スピー
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.2

あの有名なホッケーマスクでチェーンソーを振るうジェイソンを観てみよう!と思ったら、想像してたのと違った。1作目はこんな感じだったのね。
今観ると使い古された表現ばかりで怖くないけど、そういう演出を使っ
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.8

ホラー映画の金字塔と言われるのも頷ける名作。
ストーリーは至ってシンプルだし、あっと驚く展開があるわけでもないけど、人物の心理描写がしっかりしていて面白い。前半じっくりと現代医療で検証していくのもリア
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

3.0

うーん、悪くはないんだけど飛び抜けたものも無く…
「具現化」の能力は面白いし、意思vs恐怖というテーマもちゃんと落とし込めてると思う。美人すぎるブレイク・ライブリーや特殊メイクでどんどん不気味な顔にな
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.4

ちょっと無理のあるストーリー設定の前半は正直退屈だったけど、最初のミッションが始まってからは面白かった。
特にマルコと出会い愛を知ってからの表情の変化と、それでも任務から逃れられない葛藤。バスルームの
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

「フランシス・ハ」「マギーズ・プラン」等こじらせ女子を演じれば右に出る者がいないグレタ・ガーウィグの初監督作は、やはりこじらせ女子の青春物語だった。
彼女の半自叙伝という前情報もあってか、だんだん主演
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.4

これはいい!
まず雰囲気がたまらない。「タクシードライバー」を彷彿とさせるギラついた夜の街とくたびれた男の対比、ジョニー・グリーンウッドによる不穏な重低音と不協和音、監視カメラやカットバックを使い暴力
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.1

いやー楽しかった!前作より笑ったかも。

デップーらしい軽口や品のない下ネタはそのままに、予算が増えたのかアクションは派手に。
さらに今回は仲間が加わるということで、中盤いよいよ結成されたXフォースの
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

-

同監督の「ファンタスティック Mr.Fox」のメイキングで途方もなく手間がかかる作業を観て、もう当分ストップモーションアニメ長編はやらないだろうなーと思ってたけど、またすごいのが来ました。
丁寧に作り
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

高貴な衣装の数々と絵画のようなカット、美しくクラシカルな音楽に包まれた、歪な愛情の物語。

ところどころヒッチコックを彷彿とさせる場面もあり、もはや不気味ですらある。レストランで会った男に口説かれてホ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.9

フロリダのカラっとした陽射しとパステルカラーで彩られた街並み、子供たちの笑い声。子役たちの演技がとても自然でイキイキしていて、特にムーニー役の子はすごい。憎めない悪ガキ感を目一杯出しつつ、「大人が泣く>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

-

冒頭10分でもう面白い!
スピーディーな演出でモーグル選手だった過去とFBIに捕まる現在を見せ、その間に一体何があったのかと引き込ませる。

…が、こういうのは疲れてるときに観るのはダメですね…アーロ
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心と体と(2017年製作の映画)

4.3

心と体にそれぞれ欠けたものを持つ男女の、静謐で繊細な触れ合い。
人と人とが理解し合おうとすること、コミュニケーションの根本を丁寧に見せてくれた気がする。
そんなロマンチックでいじらしい恋愛模様と地続き
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.6

皮肉だらけの2時間半。
構図の整った端正な映像によって際立つ人間の滑稽さ。
それをバカだなーと笑い飛ばせればいいものを、どこか気まずいような居心地の悪さを覚えるのは、自分も彼らと何ら変わらないからだろ
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.7

観た直後の俺「えっ?え…ええっ!?ちょ、えっ、えぇーー!?」
…こんな感じなので、これから観る人は何の情報も入れずに行くことをオススメします。こんなレビュー読んでる場合じゃないです。笑

間違いなく言
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

水も滴るイイ男を地で行くアミハマと、絵画から出てきたような美少年のティモシー君。
何度も描かれる川遊びの場面どころか、ピアノ弾いたり読書したり語らうときも、ほぼ上裸。眩しい。健康的でありながら、ひとた
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.8

まず大阪が舞台ってところが嬉しい。(本当は歌舞伎町で撮りたかったらしいけど)
リドリーの手にかかれば、十三や心斎橋がこんなブレードランナーみたいに映るんだなあ。ところどころ違和感はあるけど全然許せる。
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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年製作の映画)

3.2

インフィニティ・ウォーに向けて予習!
…え?出ない?
オープニングがマーベルのオマージュだったり、劇中で堂々とスパイダーマンをパクってるから勘違いしちまったぜ…

鈴木亮平の身体はさらに逞しく、安田顕
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.0

スクリーンから日が射してくるような眩しい夏、2人乗りの自転車、プール、夜中の秘密の外出。青春のモチーフは万国共通なんだな。

盲目も同性愛も、いくつもある彼の個性のひとつ。それよりレオという人間そのも
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

最高だー!!と観終わってから叫びたくなる傑作。
映画、アニメ、マンガ、ゲーム。あらゆるポップカルチャーへの愛を詰め込んで、少年少女が世界を守る王道アドベンチャーに仕上げたスピルバーグ、ほんとに70歳な
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.3

思ってたのと違う…!笑
かなりドロドロしてるのに、最後はみんな収まるところに収まって、さわやかな余韻すら残してしまうマーク・ウェブおそるべし!
主人公トーマスの青臭いこじらせぶりについて行けず、途中ま
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.4

イェーガーのカッコよさと派手な映像、めまぐるしい展開のおかげで観てる最中はそれなりに楽しめるけど、終わってみると腑に落ちない点やツッコミどころが沸々と…笑
キャラクターは薄いし(アマーラとハーマン博士
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

大味だけど何も考えず楽しく観れるエンタメ大作って感じで面白かった。
元の世界のプレイヤーとは真逆のキャラクターゆえのやり取りはいちいち面白いし、下手くそな誘惑とか初めての立ちションとか笑いっぱなしだっ
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