円柱野郎

マレフィセントの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

マレフィセント(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

企画としては、「オズ はじまりの戦い」の様な過去の名作の再利用ってところだろうけど、前日譚だったそれとは違って本作は悪役側の目線で話を再構築した作品。
というか全然違う展開なので、ディズニー自身で作った二次創作の同人誌みたいに感じてしまった。

マレフィセントのビジュアルはアンジェリーナ・ジョリーの容姿とマッチしていて悪くない。
けど、アニメのイメージを残したデザインは格好良いかというと…個人的にはどうかなあ?
飛翔しているシーンは格好良かったが。
話もマレフィセントを主人公にするくらいだから色々と呪いをかけた裏事情を描いて、彼女への同情を誘う構成。
それに飽き足らず、へっぽこな妖精三人組に代って陰でオーロラ姫を見守るという涙ぐましい姿。
結末も王子に退治されるという悲劇にせず、なんと逆に王を倒して大団円とはね。
もう全然違う作品じゃないかw

"真実の愛"のくだりが近作の「アナと雪の女王」と被っていたような気もするけど、こちらは母性という無償の愛か。
まあこれはこれで良い話とは思う。
けれど、過去の名作を再利用するための改変は、いったいどこまで許容されるものなんだろうかと、ちょっと考えさせられる気はした。
円柱野郎

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