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しわのmakoのレビュー・感想・評価

しわ(2011年製作の映画)
3.5
story 
かつて銀行に勤めていたエミリオは、認知症の症状が見られるようになり、養護老人施設へと預けられる。同室のミゲルは、お金にうるさく抜け目がない。食事の時のテーブルには、面会に来る孫のためにジャムや紅茶を貯めているアントニアや、アルツハイマーの夫モデストの世話を焼く妻ドローレスらがいる。 
施設には様々な行動をとり、様々な思い出を持つ老人達が、日々の暮らしを送っている。そして、重症の老人は2階の部屋へ入れられることがわかる。 


映画が進んでいくうちに、自分もこんな風になるのかなと思いせつなくなりました。元気に何事もなく人生を終われたならいいけど、アルツハイマーになったら嫌だなと観ながらちょっと憂鬱になりました。 
ただ、ミゲルが変わっていくのを観て心が温かくなりました。 

老いを真正面から扱った作品です。 
皆が通る老いだけど、皆それぞれの老いを送ると思います。老いを考えさせられる作品です。
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