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もうひとりの息子のbowcatのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
4.2
イスラエル🇮🇱とパレスチナ🇵🇸
いまも続いている争い

『そして父になる』のような作品
その上、民族まで離れていたら…

息子同士を病院で取り違えられた
ユダヤ人とアラブ人の家族
二十歳前にそのことが分かり
両家族が病院で一堂に会することに🏥
でもお互いどうすればいいのか…

母親たちは息子を見て笑顔
父親たちは困惑の動揺顔
お腹を痛めたか否かの差

そして父親たちは共に認めないの一点張り
男はそーだと思う
あなたの子よと言われ、信じてきたのに
急に否定されて、こっちでしたとは

母親はどちらの息子も共に愛する
お腹を痛めた実感と、育ててきた実感と
どちらもあるから、両方とも愛する我が子

その後、両家族の検問を挟んだ行き来が始まる
パレスチナ→イスラエルは簡単ではない
通行証がなければ通れない
近くて遠い、パレスチナとイスラエル

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イスラエル×パレスチナ
ロシア×ウクライナ

何故に違いだけを重んじる
同じところの方が、沢山あるだろうに
人という生きものは、何故なんだろう

うーん、人ではない
人はそう思わされているだけ
力のある者たちに
権力を持つ者たちが、区別や違いを利用し
団結を呼びかけて
自分の存在意義を見出しているだけ

それを人とは思わず
違う集合体として攻撃していても
いざ面と向かいまっ更になれば
握手やハグをするはず
それは相手を人として認めたとき
人ってそんなもののはず

最近、疑問
国益って素晴らしいのかな…

あと、この映画の場合
息子たちは共に二十歳手前
もう子どもではない、人格も出来ている
いまさらユダヤ人でなくアラブ人ですと
言われても、信じてきた宗教も否定し
育ての親や友達を敵と思えるかといえば…
アイデンティティ崩壊
『そして父になる』よりハードル高し
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