☆俺基準スコア：2.6
☆Filmarks基準スコア：3.7
聖メアリー学院の寄宿舎で学ぶ15歳の少女アンヌとロールは、片時も離れない親友どおし。年頃ゆえにセックスにも興味を抱き、子供特有の残酷さと反発心から反キリスト思想に魅せられていた。夏休み、自宅に帰った2人は、毎日自転車で行動し、近所の羊飼いや庭師に悪戯を仕掛けていく。そこに理由はなく、ただ楽しいから…やがて、その悪戯はエスカレートし、悪の「儀式」へと昇華していくのだった。
「小さな悪の華」
ピージャクの「乙女の祈り」やアニャ・テイラージョイの「サラブレッド」の原型のような〈女子高生コンビの暴走〉映画。確かに15くらいにしか見えない2人が体当たりの悪女ぶりを見せます。こりゃ上映禁止やむなしだわ。ロリコンさんは大興奮だろーけど、親目線で見たら背筋が凍る思い。
原題のMais ne nous délivrez pas du malは、「主の祈り」…Et ne nous soumets pas à la tentation,mais délivre-nous du mal.のもじり。
〈わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください〉を〈悪からお救いくださらないで〉と変えているんですな。悪に魂を売った少女の主張。結末は、これしかないだろうという納得のオチでした。不気味なBGMと共に、間違いなく記憶に残る一本。ぜひ。
