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永遠の0のuofaengのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.0
3週ほどレンタルの空きを待って、本日やっとDVDで。何かと物議を醸した本作だが、日本人の琴線に触れる、近年にはない号泣できる作品。一部で酷評されていたような、特攻賛美や戦争肯定と言った思想は微塵も感じられない。逆に、主人公に『臆病者』『海軍の恥さらし』と言われた、当時の非国民的なキャラクター(宮部小隊長)を据えることにより、戦争や特攻の愚かしさを訴え、生きるとは何かを問い直す機会を与えてくれている。CGは未熟だが、作品の品格を損なわないギリギリの線は保っており、主役の岡田さんを始め、娘役(清子)の女の子や、生き残った隊員役のベテラン陣など、キャスティングの点でも及第点だったと思う。子を持つ親の世代以上なら、感情移入できる良作。
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