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マダム・イン・ニューヨークのuofaengのレビュー・感想・評価

4.2
インドの美魔女、シュリデヴィの魅力で、最後まで引き込まれる小冒険譚。監督は女性監督のガウリ・シンデー。英語ができないという理由から、夫や娘に見下される新妻が、姪の結婚式の準備のため単身NYへ。そこでは、英語ができないが故のカフェでの失態を経て、4週間の英会話スクールへ通う決心を。気のいい先生と仲間に囲まれ、異国での日常の冒険を重ねながら、失いかけていた自尊心も徐々に回復。そしてラストは...意外にも、置かれた場所への回帰。式での主人公(シャシ)のスピーチは、監督がこの映画で言いたかった人生論であり、インド社会への希望でもあった気がする。派手で嘘臭い従来のインド映画とは一線を画する、見る者をほのぼのとさせてくれる良作。個人的にも、米在学中の人種の坩堝での環境と重なり、懐かしい思い出を呼び覚ましてくれた、ライフのように元気の出る一本。
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