uofaeng

アメリカン・スナイパーのuofaengのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.2
3/1、たまたま映画の日。娘と。第87回アカデミー賞は音響編集賞という、イマイチピンと来ない受賞だったが、主演のブラッドリー・クーパーの演技が光る作品。原作は、実在したネイビー・シールズ伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝。大よそ地球上の全ての争い事は、善悪の究極の相対論。敵にとっての悪魔は、味方にとっての守護天使。家族思いの父親も、戦場では敵の人生を一瞬にして奪い去る無慈悲な死神。いつの世も、戦争が生み出すものは、呆気ない現世との決別。虫けらのように踏み潰される、そこに住まう人々の慎ましやかな日常、そして人生。ラストもまた、それを象徴するかのように、拍子抜けするほど呆気ないもの。大団円もフィナーレもないのは相変わらずだが、 硫黄島2部作を軽々と超え、名匠イーストウッドの晩年の名作として記憶に残ることは間違いない。
uofaeng

uofaeng