自宅テレビで1人で鑑賞。
藤田浩一(佐藤健「るろうに剣心」)は最新脳外科医療技術「センシング」によって1年前に自殺未遂を起こして昏睡状態にある幼馴染で恋人の和敦美(綾瀬はるか「海街diary」)の意識化に入り、コンタクトを図る。しかし、その後、徐々に浩一の現実世界に不可思議な現象が起こり始める。
※ネタバレしてます。
深夜映画にて、二回目の鑑賞。
監督は「キュア」や「回路」が有名な巨匠、黒沢清。
この監督、ホラー要素強めの作品が多いと感じたのだけど、これはSFよりの作品…
かと思ってみたら、そこはやっぱり黒沢監督。ホラー要素きた〜。
佐藤健演じる浩一が敦美の意識化に入るんだけど、そこには敦美だけではなく通称「フィロソフィカルゾンビ」と呼ばれる内面を持たない人々が出ていて、これがまぁ不気味。
要はゲームとかで出てくるNPCみたいなもんなんだけど、顔がのっぺりしてて表情がない分、怖い!!
あと、それ以上に怖いのが敦美が描くグロめのホラー漫画の死体が劇中、実物となって急に出てきたりするからそれがすげぇ嫌だし怖かった!!
話は中盤でちょっとしたどんでん返しがあるんだけど、それ以上にビビるのが終盤の首長竜のシーン。
意識化のトラウマが首長竜になって襲ってくるんだけど、船着場の海面からズズズズッと徐々に巨体が露わになるところに鳥肌が立った。
ああいうの、ダメだわ〜。
同じような題材でノーランの「インセプション」があるけど、それとはまた違った黒沢監督の個性が光る邦画オリジナリティなクセのある一本。