トラス・オス・モンテスの7子のレビュー・感想・評価

宝石みたいな氷と、氷の下に横たわる魚の死骸
去っていく父の背に向かって手を振る、三度、長い影
五代後の世界に迷い込む、白い鳩と黒い鳩が一羽飛ぶたびに時が経ったのかもしれないし、二人でころころ転げ回ったからかもしれず
白い羊と黒い羊、川をまたげばその色が変わる
声ともつかぬ音が場に鳴る、薄暗いのは朝か夜か、目を凝らす、移っていく煙
そりゃ分かんないけど、村の歴史が、人の記憶が、そんな簡単に理解されてたまるか、ていう