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わたしはロランスのanzuのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.8
私が観たグザヴィエ・ドランの映画は「マミー」と「トム・アット・ザ・ファーム」そして今回3作目、今までで一番好み。私はどの描写を切り取っても1枚の写真になるような撮り方をしている作品が好きなので、本当に最高だった。168分、間の長さも全て無駄がないと言うのかな。
人々の冷たく厳しい視線、シンプルで寂しい部屋、路地で風に吹かれる生地の間から見える2人、1つのブロックがピンク、鮮やかな色が降って笑顔に満ち溢れてる姿、爽快な風に巻き上がる落ち葉。
目を閉じればどれも鮮やかに想い出せる。
そして、もちろんグザヴィエ・ドランは映像だけではなく物語も劣らない。いつも色々と考えさせられる。そして頭のなかで思いを巡らすのだけど、その素晴らしさを伝える文章にできなくて困る。でも、愛の葛藤の演出の仕方がとにかく凄いの。
好きな教授の授業で、この作品について3500字書いこともあって、私にとって特別な作品です。

グザヴィエ・ドランの世界の美が詰まった映画
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