サーフィンを楽しむために大型ヨットで海に出た男女6人。
ところが、その中の一人でリーダー格のブルが次第に凶暴性を見せ始めて…。
『オープン・ウォーター』という海洋サスペンスとは関係ありません。
本作は、海に遊びに行った一行が遭遇する海でのトラブルの話。
バイオレンス、サスペンスものですが、少し変わった展開をします。
実際に海上に取り残される設定ではなく船上での人と人の戦いだからです。
これはどう観るのが正解なのか…。
もしかしたらかなり深いのかな。
殴られまくったよそ者サーファーがヤバイ奴かと思ったらスルー。
これは個人的にかなり裏を突かれた。
ジャケ写のシーンなども一切ありません。
ぶっちゃけ、海関係ないただの対人トラブルです。
はっきり言って情緒不安定のサーファーに、半ばヒロインが喧嘩を売っている感じです。
しかも原因がレイプという問題ではない、ただのボディタッチ。
むしろレイプ疑惑までかけられた(日焼けクリームを塗ってただけ)ブルに同情する。
だいたいこのヒロインがひどい。
ブルの悪口を影で言って謝罪もしやしないし、勝手に勘違いしてクリーム塗らせておいて、「レイプされそうになった」とか、謝罪に訪れたブルにいきなり催涙スプレーとか。
これだけやられたら普通は黙ってられないだろ。
まぁ報復じたいはやりすぎですが。
一人も死なない上に敵もたいしたことも無く、ヒロインも魅力的じゃないと言う駄目な作品でした。
閉ざされた環境で徐々に歯車が狂っていく系ではあるが、かなり退屈。
ゴア等もなく非常にヌルい映画でした。