FutosiSaito

ピンクカット 太く愛して深く愛してのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

3.8
 1981年『のようなもの』、1982年『シブがき隊ボーイズ&ガールズ』『(本)噂のストリッパー』、そしてこの映画のあとすぐが傑作『家族ゲーム』という、森田芳光監督の上昇時代だ。
 懐かしい。『永い言い訳』の本木雅弘の出演作としてシブがき隊時代の映画が、上映もテレビなどで放映されることもない。
 これは、『のようなもの』の伊藤克信が主演している。あいかわらず、訛りがあって棒読みだが、これがいい。味がある。
 そこに、当時ポルノ映画界の「聖子ちゃん」と「百恵ちゃん」が共演、すばらしい。渡辺良子も出ている。
 そしてなによりも、これは青春映画だ。あの時代に「就活」という言葉もない時代に、就職試験に落ち続ける主人公の恋(失恋)など、青春の要素が詰まっている。
 ラストのダンスシーンもいい。いい時代だ。
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