塩辛亭ショッパイ

ゼンタイの塩辛亭ショッパイのレビュー・感想・評価

ゼンタイ(2013年製作の映画)
3.4
ワンスチュエーションのショートストーリーがいくつか。それが全身タイツ(=ゼンタイ)集団のカラオケオフ会へと微妙にリンクしていってーーーー。

痛いところをチクチクつきつつ、エグみがあるにも関わらずゆる~い笑いを提供してくれるわけだけど、いかんせん各話ごとに毎度5人くらい出てくる役者が全員知らないので、全身タイツパートに入ったら最後、誰がどれだか全くわからない。最後ふわっふわした感じで終わったように見えたのは、自分の顔認識能力の低さが災いしてしまったからだろうか。

にしても、全身タイツに身を包むことで何者でもない誰かになれる的なことを言っている割に、テーブルの上に普通に飲みかけのジュースと食べかけのスナックがあるのはどうなのよ。つまりタイツ脱いで飲食したわけで、そのとき顔が丸出しなわけで、するとゼンタイである必要性もあんまないわけで、江頭2:50みたいに首から下だけタイツでもよかったわけで……。全体的にゆるいゼンタイ設定に加え、唐突に始まる感動げな話運びにちょっと、う~んな感じは否めない。

でも、〝ゆるエグ〟テイストな笑いのある話自体は面白いので、監督にはぜひ、全身タイツを着させないコント番組を撮って欲しい。マジ観る。
塩辛亭ショッパイ

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