母親ってめんどくさくて、うるさくて、でも子どもことを一番考えている。
一言でいうと「親の心子知らず」という物語。
そんな母親が死んで、母の地元へお骨を納めに行くところから映画が始まる。そして知らなかった母親の過去を知ることになる麦子。母親の彩子は、自分とそっくりで地元ではかなりの人気者だった。
麦子は兄とアパートで二人暮らし。そこへ母の彩子が転がりこんで同居生活が始まる。程なく兄がアパートをでて、麦子は母と二人暮らし。ほとんど会ったこともない母娘の生活。
ヒリヒリする日常から麦子の心の動きがよくて、これまた泣ける。
母の地元で出会った人に母親を重ね、また自分を重ね、麦子は成長する。
そしてラストカットが秀逸でグッときた。
突然アニメが始まったようなトリッキーな見せ方もよかった。麦子がアニオタで声優を目指しているという設定。
久しぶりに見た堀北真希は、改めてかわいいなと思った。