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ニーナ ローマの夏休みのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ニーナ ローマの夏休み(2012年製作の映画)
3.7
「ローマの休日」は人々の賑やかな日常を描いていたが、この映画はローマという都市自体の静まり返った休日を描いている。(といってもこちらのローマはオフィス街っぽい)
ヴァカンスで人が出払ったローマ、主人公のニーナは知人の犬の世話と音楽教師の仕事柄、殆ど無人のローマに残り、同じく残った人達と可笑しな交流を深めていく。
その設定上画面に殆ど人が映らない事で凄く空間や情景に奥行きと広がりを感じる。決して寂しい訳では無く、豊かな広がり。無人の街で一つ窓の灯りを見つけるシーンはなんかホッとする。
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