サムカワ

パトリオット・デイのサムカワのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
5.0
最近スコア満点な映画が多くて困る!
俺の中で映画への評価のインフレ発生中!!

本作もマジで度肝を抜かれる大傑作でした!!

ピーター・バーグの実録三部作の中で一番好きだ!!!

映画全体が物々しい雰囲気でありながら、軽快なテンポで物事が進み、息も詰まるような緊張感を抜けると、圧倒的な感動が全身を包む。

実際のテロのときのアーカイブ映像を織り込みながら、それと違和感なく連なる俳優陣による演技や整合性に驚くばかり。

本当に事件を追ったドキュメンタリーのようで、映画であることを忘れかけるほど。

しかしながら、ちゃんとサスペンスとしての盛り上がりやカタルシス等もあり、娯楽作へしっかり昇華しているあたりが本当に秀逸。

エンドロール前 本当のドキュメンタリーに移行しても、それまでの映画が嘘っぽくならないのも見事なバランスだと思いましたよ!

テロ発生までは、群像劇の始まりのようなワクワク感が漂い
テロ発生時は痛覚を刺激し、圧倒的絶望感に苛まれ
そこからはプロフェッショナルによる倉庫内の推理
そのあとクライムサスペンスものへ移行し
戦争級のカーチェイスと銃撃戦(このとき爆発や発泡がCGなどによる軽いものではなく、本当に重量感があるのもピーバグさすが!)
そこからさらに張り詰めまくった犯人の捜索

これだけ様々なジャンルの映画をテンコ盛りにしたような展開の連べ打ちなため、先ほど「映画であることを忘れかける」と言ったが、やっぱり映画的な面白さ、楽しさは絶対保証な作品なんですよ。

手持ちカメラ3台と、俳優たちのある程度の自由な演技が織りなすドキュメンタリックな映像が作り出す、本当にあった話としての説得力と、実際に戦った戦士たちの姿に号泣しました!
サムカワ

サムカワ