たつかわ

パトリオット・デイのたつかわのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.8
ボストン万歳で良いのか?

始まって事件が起こるまで、
結構時間があるために観ている側をジリジリとさせて、
特に事件始まってからは緊張感あふれた
ドキュメンタリー・タッチのサスペンスかつ、
素晴らしい群像劇になっている。
被害を受けた家族をはじめ
特に冒頭から登場する中国人は
途中全く関係ないのかと思いきや
本筋に合流し、ある行動を起こすところは
中国マーケット向けの脚色と思いきや
実話だったとは思いも寄らなかった。

終盤に何百回も見たアメリカの当り前の風景の中で
銃撃戦を展開するのはとても新鮮であり、かなり刺激的でした。

実話をベースにした作品には後日談は必ずあり
あの家族は...、あの中国人は....という流れで
長くても1~2分で終わればよかったものの
結末あたりから「アメリカ万歳」であり「ボストン万歳」という流れになり、
「平和がどうだ」とかいう説教じみた10分ぐらいドキュメンタリーには
がっかりしてしまいました。

トータルでいえば、
結構良かったです。
たつかわ

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