たつかわ

最後の決闘裁判のたつかわのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.3
男と女の視点に立つことで、浮かび上がる違和感とラストはしっかりエンタメ

女性を所有物扱いにし立場は強いが、薄っぺらいプライドで行動を起こす二人の当時の男たちと14世紀であるが、戦争で旦那がいないときに、旦那の決め事を変更し、旦那以上の領主としての能力を発揮する。意識としては現代的な女性の三人の視点で描いた作品です。

上記の状況に加え、日本人には理解不能の「懺悔すれば、許される」そして決闘裁判のベースにある「結論は神様が決める」というキリスト教の教えがあるため、アダムドライバーが演じる役が嫌いになり、女性の旦那であるマッドデイモンを応援してしまう流れからの決闘裁判。

様々な視点(騎士それぞれの視点等)から馬上での戦いを描き、その後馬を降りて取っ組み合いのような形で決闘する。リドリースコット監督は、処女作「デュエリスト」、オスカー作品「グラディエーター」と決闘の傑作を既に撮っており、そして本作さらに素晴らしい決闘映画を撮っている。

おススメです。
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