April01

パトリオット・デイのApril01のレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.5
事件後すぐにFBI管轄になって操作本部を設置する場面が特に興味深かった。
犯人が監視カメラに写っていることを期待して、地元に詳しいマークウォールバーグ演じる警官にストリート沿いにある店を次々に聞く場面、案外やり方がアナログだなーと。
ボストン愛を前面に出しているから、ローカルな視線が必要だったのだろうし、あの場面は実際にあったのかもしれないけれど。
テロと認定して発表するかどうかの議論も興味深かった。
そういう諸々の指揮と決断の局面に立つFBI特別捜査官を演じたケビン・ベーコンがとてもハマっていて眼鏡が似合っていたし、良い年の重ね方をしているな~と改めて好感度アップ。

凄惨な現場や組織の動きは綿密に描かれている一方、犯人側の描写や動機が薄くみえるところに被害者側からしたら余計に怒りがこみあげてきて、正義や愛で気持ちを高揚させる形のセオリーに沿った描き方。色んな視点や映像を織り交ぜた臨場感ある構成がリアル。
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