RiN

カノジョは嘘を愛しすぎてるのRiNのレビュー・感想・評価

2.1
一ミリも期待していなかった少女漫画映画。というのも原作が苦手だったからです。
もう、イケメンバンドが登場したあたりで鳥肌ですよ。でたでたハーレムもの、みんな都合よく(そんなに美少女設定でもない)ヒロインにやさしくて、何なら下心さえ持っちゃって、こうしとけば女子はときめくんでしょ?みたいな浅い思惑が丸見えで、やー舐められたもんですなあ!そんなに簡単じゃないんだからねっ!
ということで、映画版も当然面白くないに決まってる、と思っていたんですけど、あらあらおやおや、佐藤健さんじゃないですか、と。この方はね、るろうに剣心で、やっぱり何にも期待していなかった私の心をかっさらいましたよ、と。BECKも、映画自体は…だったけど、佇まいが美しくて目を引いたぞと。
観始めて、まあストーリー自体はね、薄いし浅いし嘘くさいし全然引き込んでくれないんですけどね、なんだろう佐藤健さん。この吸引力は何だろう。
よく「漫画から抜け出てきたような」美男子、なんて表現がありますが、彼の場合は、まんまなんですよ。独特の間、声、佇まいがそうさせるのか、人間臭さを微塵も感じないし、キザだとか臭いとすら思わせないんです。自然体で王子様なんです。
イタリア人がささやく愛の言葉には何の違和感もありませんが、ちょうどあの感じ。何の違和感もないんです。これはすごい。

やっぱり漫画原作映画は彼出しとけば間違いないんじゃないかなあ。
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