ヨアキム・トリアーの観る
ドラッグ中毒リハビリ中で
自殺願望抱えてる34歳の青
年。ルイ・マル「鬼火」と同
じ原作でトリアー「オスロ3
部作」の2作目だそう。3作
目が昨年話題になった「わた
しは最悪」ということです
リハビリ施設から外出許可貰った彼が
友人やら疎遠な家族やらを訪ねるロード
ムービーな作りでFilmaの解説にある青
春の痛みと絶望というか青春を上手く過
ごせないまま行き詰まり彷徨う青年とい
う感じでした
幸せそうな彼と女性(多分2人)の過去の
会話がオープニングで流れる。
背景は変わりゆくオスロの街並み。
オスロも変り彼も変ってしまったの象徴
のようでとても印象深いです
理解者が一人も居ない絶望。
あまり語られないけど「青春」だった彼
に少なからず問題が有ったようでそこは
自覚してるのか今更遅い自分を受け入れ
てるようでもあり2人の女性に一途の
望みを託してるようでもあり
ドラッグとか自殺願望に目が行くと共感
し難いで終わってしまうけど20代を
上手く過ごさないと30代にツケが周っ
てくるよね~というのは凄く分かるので
その意味では共感するとこアリですね
オスロの町の雑踏の中での孤独感は上手
く出てたけど「鬼火」でもパリの雑踏の
中でだった記憶が
「鬼火」は主人公と同世代の頃観てかな
りやられた感あり数年前に観直したら
そうでもなかった。ルイ・マルは再見す
るとそうでもないのが数本あるような