ぐるぐるシュルツ

キッチン・ストーリーのぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)
3.7
境界やルールなんかじゃ、
人の絆を縛れないよ。

〜〜〜

より良い台所用品開発のために、独身男性のキッチンに居座って、その動線を調査するという筋書きの北欧映画。
すんごいシュール。

ていうか、設定ぶっとびすぎで、
最初の10分はよくわからない時間が続きます。
でも、意外も意外。
だんだんこのオフビートで、
まったりゆるゆるの物語に
じっとりと引き込まれていってしまう。

なによりも
主人公のおじさま二人が可愛らしい。
ちょこんと脚立みたいなのに座る姿も、
典型的なツンデレ、でもめっちゃ優しいおじいちゃんも。

規則やルールやお国柄を超えて、
ご飯やお酒を一緒に囲んだり、
お誕生日を祝ったり、
これだけで絆は生まれる。
それってけっこうカンタンかもよ。

途中の
白鳥や熊の肉の話。
完全に性的な話ですよね。
近所の男の猛烈な嫉妬にも納得。