心のカウンセリングを仕事にしている者が、実は一番カウンセリングが必要と思わせるバランス。
生きたくても生きられない者、生きてるのに死んだように暮らす者。
どんな人の心にも宿る善と悪。
いろんな両極を見事なまでのバランスで映像化している。
つい映画にのめり込んでしまって、灰皿と間違えて、飲んでたお茶のペットボトルに吸殻を落としてしまったくらい笑
それくらいこの映画には、秘めた力強いパワーを感じる。
映像をワンカラーにすることで、画面が引き締まって独特の世界観をより際立たせている。
男と女のマーク、タイトルのフォント、黒沢あすかの肉体美、機械的かつ前衛的なシーン、心を不安にさせる音楽など、映画=総合芸術と感じさせる貴重な作品だと思う。