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警視庁物語 深夜便130列車のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

警視庁物語 深夜便130列車(1960年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

どんな事情があるにせよ、殺人はやっぱりイケナイ!全員不幸になるだけだ。

東京に送られてくる駅止め荷のトランク。荷主不明のこのトランクに何と女性の遺体が!

花沢徳衛扮するハヤシ刑事のコンタクトレンズへの清々しい侮辱発言が頼もしい。「ああ、メガネが似合わない女性が気取ってつけるヤツ…」

大阪府警との協力で、大阪での捜査シーンも見ることができる。商いの町、大阪。軽快な関西弁が乱れ飛ぶ。

1960年の映画であるが、町にはジングルベー♪とクリスマスソングが流れるシーンがあり、クリスマスの盛り上がりというのはもう既にあったのだな、と思った。

大阪、東京で捜査を頑張る刑事達であるが、観ていて良いなぁと思ったのは、主任さんが部下達へしっかり休むよう労る台詞が何回も登場し、ホワイト企業感が溢れていた。

菅井きんが登場するが、当時既に人生の酸いも甘いも噛み分けた渋い貫禄が出ており、魔性の女優だと思った。

愛知の干拓地におけるずさんな堤防工事の話が登場するが、創作なのかはたまた事実なのか。

ラストの犯人逮捕もハラハラドキドキした。

真面目な刑事達の丁寧で粘り強い捜査がしっかり楽しめました。
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