警視庁物語 深夜便130列車の作品情報・感想・評価

警視庁物語 深夜便130列車1960年製作の映画)

製作国:

上映時間:80分

4.0

「警視庁物語 深夜便130列車」に投稿された感想・評価

神

神の感想・評価

4.0
大阪班も合流で刑事さん大人数。
今回も谷本小夜子は嬉々として聞き込みに協力し、神田隆はラストのお茶いれで優しさを見せていた。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どんな事情があるにせよ、殺人はやっぱりイケナイ!全員不幸になるだけだ。

東京に送られてくる駅止め荷のトランク。荷主不明のこのトランクに何と女性の遺体が!

花沢徳衛扮するハヤシ刑事のコンタクトレンズへの清々しい侮辱発言が頼もしい。「ああ、メガネが似合わない女性が気取ってつけるヤツ…」

大阪府警との協力で、大阪での捜査シーンも見ることができる。商いの町、大阪。軽快な関西弁が乱れ飛ぶ。

1960年の映画であるが、町にはジングルベー♪とクリスマスソングが流れるシーンがあり、クリスマスの盛り上がりというのはもう既にあったのだな、と思った。

大阪、東京で捜査を頑張る刑事達であるが、観ていて良いなぁと思ったのは、主任さんが部下達へしっかり休むよう労る台詞が何回も登場し、ホワイト企業感が溢れていた。

菅井きんが登場するが、当時既に人生の酸いも甘いも噛み分けた渋い貫禄が出ており、魔性の女優だと思った。

愛知の干拓地におけるずさんな堤防工事の話が登場するが、創作なのかはたまた事実なのか。

ラストの犯人逮捕もハラハラドキドキした。

真面目な刑事達の丁寧で粘り強い捜査がしっかり楽しめました。

基本的にカメラが追うのは聞き込みや尾行、足を使いまくった捜査。当時の景色やそれとなく伝わってくる文化風俗が楽しい。
東京と大阪、愛知など舞台がコロコロ変わって魅力増幅。
東京の捜査本部の窓には東京タワー、大阪のには大阪城がこれでもかという程ハッキリ映り込むのが印象的。他に高い建物がないご時世。メチャ目立っていた。
クライマックスの列車内張り込みはきっちりとサスペンスしていてハラハラする。全体通して過不足のない良質なプログラムピクチャーといった趣き。面白かったー。
突出したヒーローのいない昭和な刑事物は、そのチームワークと、観客もそのチームの一員と思わせるような演出が重要だと思うんですが、本作はそれに大成功。

終盤、走る列車のどこかに犯人が…。観客も犯人が分からず刑事たちと同じ気持ちになってハラハラ。子供の頃に『特捜最前線』など良質な刑事TVドラマを観ていた時のハラハラを思い出しました。

物語がしっかりしているので、加藤嘉の壊滅的な関西弁もご愛嬌と思えたほど。加藤嘉のラストカットがミカンをモグモグと食べているところというのも後からほっこりしてしまいました。

オープ二ングの遺体のシルエットを多面から写し出したタイトルバックなどを始め画もカッコ良かったし、推理物としても何か再発見がありそうだし、再観したくなる傑作プログラムピクチャーでした!