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青天の霹靂のtmcてむしーのレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
3.7
良かった
家族愛物、見ると必ず泣いちゃう
こういう神様が理由があって不思議なことを起こした、的な物語は結構好き。

ストーリー
売れないマジシャンの晴夫(大泉洋)は、ダメな父親(劇団ひとり)と逃げた母親(柴咲コウ)の間に生まれ、何もうまくいかない日々を送って居た。
ある日警察から電話があり、ホームレスになっていた父親が死んだと言われる。
遺骨を受け取り、父親が住んでいたダンボールハウスを見に行った晴夫は、
言葉通り青天の霹靂に打たれ、目を覚ますと過去にタイムスリップしていた。
浅草の劇場で住み込みでマジックを披露する事になった晴夫だが、なんとそこには若き日の父親と母親が居た。


劇団ひとり監督作です。
劇団ひとりって演技している時もコントに見えてしまう。笑
大泉洋は普段とは違い、喋りがダメで売れないマジシャンの役です。
何をやってもダメな男の役、めちゃくちゃ似合うなあ。
やっぱり大泉洋は哀愁があるよね。いろんな意味で。

ストーリーは先が読めるしありきたりだと思います。
その分晴夫の心情を表すような演出が盛り込まれていて好き。単純でわかりやすい。
あと、大泉洋と劇団ひとり、お二人とも激情系の演技が得意なので、喧嘩のシーンはドキッとしてしまうくらいに迫力がある。
母親がどれだけ自分を思っていたのかを知った晴夫が父親との思い出を語るシーン、あの雨の中の病室と晴夫の心のモヤモヤのように晴れていく空が重なっていていい感じ。
晴夫と父親のクセが一緒なのも、晴夫が父親に憧れ続けてたんだなあって心温まります。

ラストシーンも素敵でした。
うーん、思ったより見て良かったなあ。