ryodan

LIFE!のryodanのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
3.6
言いたい事やりたい事は分かる。しかしテンポが悪い。笑い所をしっかりと入れてしまうのでデッドラインの切迫感がまるで生まれない。話としては一歩踏み出せば人生は輝かしいものになる、というものなのでしょう。でも言ったらこれムダ足でしょ。もっとしっかり探しなさいよ。まぁ、このムダこそ人生!と言いたいのでしょうが。この珍道中を終えて見るライフ誌最後の表紙と、しっかり探して珍道中なしで見るライフ誌最後の表紙。実は後者の方が主人公の人生が決してネガティブではなかった事を証明するし、これから一歩踏み出す人生が自信と誇りを持つ一歩を予感させてくれるような気がしてならない。自分の生き方は他人がどうこう言う問題ではないし、他人からどう評価されるものでもない。自分が決めるものだ。冒険しなきゃ人生が輝かないんじゃ寂しすぎるでしょ。作中の憧れのカメラマンは自分の大切なものを知っている。だから揺るがない。もちろん説明もしない。この作品は一歩踏み出す大事さは教えてくれるけど、自分の生き方が間違ってなかったを説明するには説得力がなさ過ぎた。全編モノローグで説明したらまとまりがあったかな。
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