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愛の渦のhynonのネタバレレビュー・内容・結末

愛の渦(2013年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

すごく面白かった。

乱交パーティーに集まった、大学生やサラリーマン、保育士などごく普通の男女の、初対面の気まずい沈黙や出だしの会話がものすごくリアル!

「着衣時間が短い」というのが宣伝文句でやたら強調されていたけど、最初の方はずっとバスタオルを巻いてるので露出は水着以下。

後半の全裸での際どいシーンも、不思議といやらしくない。

というのも、脱げば脱ぐほど、行為に及べば及ぶほど浮き上がってくるのは、むしろ登場人物の内面。

面倒なことは抜きで身体だけ、快楽だけが欲しくて集まったはずなのに、人はそんなに簡単に割り切れるものでもなく。
麦ちゃん演じる女子大生と、彼女に恋心を抱く池松君が特に素晴らしかった。

2人がなんとなくお互いに心惹かれながらも、目を合わせつつ別々の相手とセックスするシーンは切なくて残酷で、圧倒された。

その他、後半に割り込んでくるカップルや、店のマネージャーや店員、みんな妙にリアルでよかった。

最後、麦ちゃんが池松君を拒絶するのもいい。

場面転換がほとんどない密室劇ながら、セリフや心理描写が素晴らしくて、本当に面白かった。
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