Punisher田中

ウルフ・オブ・ウォールストリートのPunisher田中のレビュー・感想・評価

3.5
「俺たちがいるここはチャンスの国だ!ストラットン・オークモントはアメリカだ!!」俺は社員達に最後にこう語った。彼らはこれからどうなるんだろうか。本当にごめん。ごめんよーーーー。
俺の名前はジョーダン・ベルフォート。
このクレイジーな会社、ストラットン・オークモント社の社長、1962年生まれでイカすニューヨークブロンクス区出身だ。
俺がどうやってこの地位に就いて、ブッ飛ぶ程稼いだかって??
そりゃ、こいつを見ればわかる。
まぁ、見て見なって、ブッ飛ぶから。

めちゃくちゃイカれた映画なのに役立つ情報や考え方が散りばめられており、ビジネス映画としても成立している不思議な映画。
アメリカンドリームを掴みドン底に転落した男の半生をしっかり描いており、とにかくやりたい放題なシーンも包み隠さず、ストレートに描いているところはかなり評価できる。勿論、酷い有様だが。
成功者だが、会社でもプライベートでもパーティ、ドラッグ、セックス三昧。本当にどうしようもないこのジョーダン・ベルフォートの話はどれも酷いもんで。これが実話で、本人曰く「もっと酷いよ」というもんだから尚恐ろしい。

しかし、この作品、起業したい人や既に起業している人、営業を生業としている人にとってめちゃくちゃ勉強になるのでは??勿論、考え方のモデルとしてだけども。
彼自身クズだが、売る為の努力、考えることを一切やめない所や行動力は非常に飛び抜けていて、本当に凄い人物だ...社会人だから尚更凄味を感じる。
また、社長としてのパフォーマンスは最高で、社員達が鼓舞して欲しい時に鼓舞したり、必要な言葉を与えたりと、狂信的なまでに社員達に慕われていたのは納得が行く。しかし、メチャクチャ体育会系なので僕自身は絶対ベルフォートの下には着きたくないな...着きたくても着けないだろうけど...!
紛れもなく"""ヤバい映画"""の部類に入るがかなり勉強になる筈。
良いところだけを取り入れて行こう。