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ジャッジ!のgのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッジ!(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

世界一のCMを決める、サンタモニカ国際広告祭。
その審査員となったCMプランナー、太田喜一郎。この太田喜一郎、CMプランナーなのに作るセンスが無いという何ともダメダメな方。笑
しかも付き合っていた彼女が忘れられないグダグタな方。笑
そんな太田喜一郎の役が妻夫木くんに似合いすぎです。
間が悪くてトロくて、そしてとても優しい。

そんな太田喜一郎に課せられた仕事は、会社のクライアントの息子が作った、みるからに「駄作」なCMを、サンタモニカ国際広告祭で優勝させること。しかも、失敗すればクビというオマケ付き‼︎

そして助っ人として太田喜一郎について来た太田ひかり(北川景子)と「駄作なCM」を優勝させるために、色々と策略を練る。

それは他のクリエイターも同じで、それぞれ手を組んで評価を工作したり、権力で優勝させようとしたり……
そんな中で優勝するためには勿論、太田喜一郎もずる賢くならなければならない。のだが…
彼のちくわスピリット、いや、クリエイタースピリットは熱かった‼︎

良いと思ったものを良いと言う。

当たり前のことを、大人達は忘れてしまっていた。権力や周りに屈せず、自分の思ったことを言おう。
戦争とか政治とかに関わってくることだったら、(笑)そんなことが許されない場もあるかもしれないけれど、CMは芸術!!芸術を語る上で周りに流される理由なんて1つもない!!はず!!

太田喜一郎はその当たり前のことを当たり前にしようとした。クビになるのも覚悟で。それはまさにクリエイタースピリットだよ!!かっこいい!!

その気持ちを不器用ながらにも英語で伝えたシーンには感動した

"I have come here to eat the most delicious food in the world."
「私は世界で最もおいしい食べ物を食べるためにここに来ました。」

”Please do not recommend anything you do not like.”
「あなたが好きではない物をお勧めしないでください」

”If it is delicious, I will say delicious. ”
「それがおいしいなら、おいしいと言おう」

”I will trust what you tell me.”
「わたしはあなたの言うことを信頼します」

”Because you are the best of the best."
「なぜならあなたは一流だからです」

長くなっちゃいましたが、ここのセリフは本当にグッとくるものがあった。コメディで笑いながらサラッと観てたら、最後の方でカッコいいことを言われちゃった。笑
しかもレストランで注文する時の決まり文句を使って!笑
うまいなあ……

一流だからこそ、この場にいる。一流だからこそ、自分の思いに忠実に。そうなれば、優勝に相応しいCMが選べる。選んだのは一流のクリエイター達なんだから‼︎

太田喜一郎、彼こそ正真正銘、一流のクリエイターなのです!
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