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武器人間のrollinのネタバレレビュー・内容・結末

武器人間(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

🧟‍♂️バイオハザードヴィレッジクリア記念カキコ🎉

世の中には相対的な評価うんぬんよりも、ビジュアルやコンセプトの革新性による絶対的価値が尊重されるべき作品があって、武器人間はまさにその代表格なのでございます。

内容としては、第二次世界大戦末期にソ連軍偵察部隊が怪しげな村に潜入し、恐怖の武器人間アトラクションに強制参加させられるという体感型ムービー。
しかしながら、こんな設定は夢と絶望の武器人間たちを紹介するためのお膳立てでしかありません。兵器として一切の合理性から目を逸らした武器人間の雑コラデザインは、初見出オチの精神的ダメージが全てであり、何なら教会の外に出ることすらままならないヤツらさえいます。実用的な兵器と言うよりは、シュルレアリスムアート作品として彼らの存在は輝くのです。ただこの研究成果が後のシュトロハイムサイボーグ化大成功という結果を生むと考えれば、ナチスの科学力は世界一と豪語されても致し方ないでしょう。

バイオ8終盤では今作を連想せざるを得ないステージやモンスターが登場しますが、案の定話題になっていました。個人的には武器人間へのリスペクトを込めたオマージュの範疇だと思いますが、パクリとオマージュ論争はキリがないので、カプコンと本監督には良好な関係を築いてもらって是非とも武器人間でホラゲーを一席設けて欲しいものです。
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