Tully

サプライズのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

サプライズ(2011年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

結婚35年を迎える夫婦と、それを祝うために集ったその息子と娘たち。しかし動物のマスクをかぶった謎の集団が彼らを襲う。「惨劇の館」 「惨劇の一夜」 という使い古されたシチュエーションだが、これがなかなかおもしろい。ただし 「サプライズ」 と言えるものはさほど強烈なのものではなく、また宣伝文句の 「爽快」 というのもどうかな?という感じ。痛快痛烈といった感じで、また悪い意味ではないが妙な後味が残る作品。「アレはどうしたの?どうなるの?」 と思いながら見ていたが、終盤 「もしかして?」 と思ったら 「やっぱり」 それでも 「うわあ」 って感じのラスト。動物マスクの3人組が使うのがボーガンというのが面白い。銃ならば決着が早いのだろうが、ボーガンだとそうは行かず、また結構エグイ。人間ってなかなか死なないもんだね。息子の恋人エリンが孤軍奮闘、殺人集団に立ち向かう。彼女はサバイバル技術に詳しいので、手近な物で武器を作ったり罠を仕掛けたりして反撃していく。この殺人劇には裏があるが、もちろんここでは内緒。閉鎖空間での攻防はなかなかスリリング。ありきたりネタだが、ここまで楽しませてもらえたの演出手腕によるものだろう。少々場違い感があるテーマ曲が耳に残る。BGMとして使われいるのではなく、ある 「仕掛け」 で繰り返し繰り返し流れる。どんなタイプの曲でも耳に残ると作品の印象は強くなるもの。限られたシチュエーションでも、アイテムをうまく活かす計算高さを感じる。賞賛するほどのこともない作品だが、標準以上の評価はできる作品である。
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