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her/世界でひとつの彼女のgのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公が人工知能OSに恋をしてしまうお話。

設定が近未来なのですが、近未来感が凄い‼︎笑
人間が空を飛んだり、車が飛んだり…と、そんな先の未来ではなく‼︎ほんのちょっと建物が綺麗になって、ほんのちょっと今のPCが進化して……その「ほんのちょっと」感が、十何年後本当にこんな未来になるだろうなあと身近に思えた。

そして人工知能OSは、本当に人格があるように話し、本来の人間よりも主人公の心を癒す存在となる。
最初はロボットのようにピコピコ話すだけだと思っていましたが、いや~まさに人間‼︎笑い方も間の取り方も、声の表情も。
相手がOSで主人公が癒されて行くというのは、何だか悲しいような気がしましたが、OSは本当に人格があるように見えるし…
そこで主人公も悩むんです…わたしと同じように…笑笑

このお話、登場人物たちが良いこと言いすぎ‼︎セリフひとつひとつに愛を感じたよ。笑
観てると、興味深いセリフも多かった気がします。

『僕は一生で味わう感情を味わってしまい、新しい感情はもう湧かないかもと』
……感情は何かに出会う度に必ず付いてくるものなのです!楽しいとき、嬉しい時、悔しい時、恋に落ちた時と、何かをする度に自然に得ることが出来るもの。毎日同じようなことを繰り返して生きているというのは淡々としてはいるけれど、自分の行動、考え方次第で色々な感情を得ることが出来ると思いました。わたしは映画を見る度に新しい感情を抱けますよ!多分‼︎笑

『他に何人恋人がいようと、心底あなたを愛しているの』
……これは人間には通用しませんね。笑 そもそも人間は他に何人いようと、「あなただけを愛してる」なんて言えちゃう生き物ですから。一番OSとの距離を感じたセリフでした。

でも
『数週間前クラウン出版へ送ったの。まだ紙の本を出している会社よ』

これは悲しかった。この未来では紙の本は主流じゃないのか。読書とは本の匂いをかぎ、ページを手でめくる。そして何回も何回も読み、本がぼろぼろになっていく。これが真の読書だ!紙の本はいつまでも現役で頑張って欲しい~!!



本当に人を愛するって何?どういことなの?と常に問いかけられているような映画でした。
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