『新時代。新たなるスタンダードSF』
近未来。環境破壊から砂嵐吹き荒れ、穀物は疫病で死に絶える環境。
人類は地球に生息できなくなり、新たなフロンティアを探し続けていた。
主人公は元々飛行機のパイロットで二児の父親。
五次元人が広げたと思われるワームホールを使って既に別の惑星への探査が行われており、先達メンバーの調査結果を元に調査するため、宇宙の旅に出る。
そのために家族に別れを告げ、旅に出る。
果たして、宇宙の果てには何が待つのか?
家族との対話がメインテーマ。
シナリオ的にはウラシマ効果やブラックホールなど、相対性理論系SFのベーシックに近い。
中盤すぎてからのクズ博士の躍動など、盛り上がりもなかなか秀逸。映像もキレイ。
博士がすごい勢いでクズ。いや、色んな意味で。もうなんだろうこの映画。
良い映画にはクズが必要だと改めて思い知らされる。
しかし、ベーシックな良作である。
“相対性論”“親子物”“宇宙”“ワームホール”…んん?
で、冒頭で謎のメッセージを受けとる主人公の娘…んん?
まあ、そういうことである。
開始10分くらいでオチまで見える作品であり、そのままの流れで進んでしまう。
クズ博士の辺りからドッキングまでが一番盛り上がる。
……が、そのあとが長い、分かりきっているオチまでストレスではないが、飽きる。
ロボットのキャラクターが秀逸でカワイイ。とても見やすい映画。
上記で俺が『んん?』と思ったことを感じないなら、入門編としてはかなりオススメ。
ありきたりといえばそうだが、そのありきたりの中で完全に作れるのはそれはそれで凄い。
新時代のSF入門用映画。
ガンダムにおけるSEED、仮面ライダーにおけるクウガ……え、それ、どっちも二〇年くらい前? 早っ!