お久しぶりのノーラン監督作品。
インセプション以上にSF要素が強そうだったので、何となく観るのを少しためらっていたが、そんな不安を容易く消し去ってしまうほど面白く満足度の高い作品だった。
本作は、近未来の地球が舞台となっている(もしかするとそう遠くはない未来かも…)。寿命が尽きかけた地球の代わりに、居住可能な新たな惑星を見つけ出す──。壮大で過酷なミッションに選ばれた、まだ幼い娘を持つ元エンジニアのジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)の物語。
ノーラン監督の物理学へのこだわりが作品の随所に詰まっているとともに、製作総指揮である理論物理学者キップ・ソーンが脚本家のジョナサン・ノーランと数年に渡ってシナリオを練り上げたというだけあって、繊細に作り込まれた世界観にあっという間にぐっと引き込まれた。劇場で観たかった…。
お話についても、単に地球を救うために奮闘するというものではなく、その過程で明らかになる嘘や裏切りがあることでより面白味が生まれていたと思う。
そして何と言っても、父ジョセフと娘マーフィー(ジェシカ・チャステイン)の絶え間ない愛が大きなテーマになっているところが良い。諦めそうになりながらも、最後まで互いを信じ続ける選択をした彼らが起こした奇跡に涙してしまった。
またしても大きな試練に立ち向かう父であったが、きっと大丈夫だと自分は続きを予感する。
本格的なSFを堪能できる素晴らしい作品です🪐
