時間の相対性と重要性を、真正面から描いた映画って今まで無かったように思う。
ブラックホールの重力による影響で、1時間で地球の7年分が経過する水の惑星のエピソードなどの描写が光る。
まさに「時は金なり」。
静かな荒廃による滅亡を、ただ待つばかりとなった地球を救うために旅立つ者たちの英雄譚ではあるが、その献身的な英雄たちですら耐えられず精神を蝕む「孤独」の厳しさ。
この映画は「孤独」をも包み込む、人間だけが持つ「愛」の力強さを語っているのだと思う。
また、ロボットたちの異常なまでに斬新なデザインとその存在感に驚嘆すること間違いなし。複数の金属の直方体を、横並びに重ね合わせたような見た目のロボットの存在感は、”凄い”の一言に尽きる。それに意外と動きが速い。
最後には情趣すら醸し出し、びっくりすること間違いなし。
ん~、でも尺が長い割には事象の説明が少なすぎ。
イマイチ分かりにくい物語になっているが、観客を飽きさせずラストまで強引に引っ張っていける演出は、流石のクリストファー・ノーラン節。
十分及第点ってことで。
2016/07/22