まずTENETを映画館で見たんですよ。それで挫けかけて。
なにくそ食いついたると、そのリベンジ前準備として同監督のこの作品をODで再視聴。
連続して見ると、発端や技術の背景とか似てるかも。
謎ハイテクノロジー、未知の世界への好奇心・恐怖をかきたてられる展開はSFとして面白かったんですが、
それより作中ずっと中心にいたのは「人の心」の印象でした。
人類の、個々の人の生への欲たるや。
メイン人物はどこかみんな利己的で1箇所は絶対なんやこいつ、って思うところがあるんですが
だからこそ身近に感じるし、その葛藤が愛おしい。
同じ人物が自己犠牲だってできちゃうのよね。
愛を執着として危険なものとして書くいっぽう、かけがえのないものとしても書いてる。
博士がたびたび言う"Do not go gentle into that good night..."の詩と、何度かでる"気持ちが土台"という言葉にその両面が出てるような。
それが自分たちだと矛盾を容認しつつ、希望を感じさせる、ポジティブで「人間くさい」SFでした。
P.S. 一番の推しは操作補助ロボットたち。ロボットまで人間くさいんかよ!個性ありすぎだし私よりコミュ力高いんですが!