おさつ

バービーのおさつのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.1
ポスターを見てガールズパワー全開〜⭐️みたいのを想像すると、肩透かしをくらうかもしれません。笑
とはいえチアフルなコメディーで、至るところで笑いました〜!


たぶんテーマは『「男」「女」というジェンダーやステレオタイプにのっとって対立したり、優遇・差別すること自体がナンセンス』だと思うので、「ガールズ」パワーって言い方自体が正しくないのよね。

その証拠に、ラストて男女平等で!と宣言したバービーがケンが上級役職につきたいと言った際に「下級役職からなら」って言ってるのとか、現実社会にこめた皮肉っぽい。笑
でも私はシニカルな笑いが好きなのでフフッと来ました笑

とはいえ現実世界では作中通り男社会寄りだったり、最近DJ SODAちゃんの件に思うところあった身としては、
娘の「男も女も女が嫌い」やママの語る男社会での理不尽な女性像には頷くところもあったり、現実世界冒頭の男性たちのリアクションにモヤっときたり。

そういえばケンダムでのデコイ作戦、男性に対する「さしすせそ」方とかって海外でも共通なんだって笑いました笑

作中特にジワったシーンとしては、

・冒頭の人形あそびする子供たち
荒野でお人形あそび、そうはならんやろ感。2001年?エヴエヴ?始まったかと思った


・頭文字がぜんぜんかすってないP・I・N・Kのコール
いろんな所がアレだったけど、K!death!⭐️のテンションゴリ押し感にまけた

・ケンたちの闘争
かっこいいポーズと絶妙に浮いているファンシーな服がシュール。ダンスはなおのこと笑
ライアンゴズリングにちょっと抜けてて情けないようなコメディーの役をやらせると、なんでこんなに似合うんだろう。

逆にうーん?ってなったのはラストかな?
せっかく「普通の」バービーができることになったり、バービーたちが自分を個として認めて自立したり世界が変わったのに、
主人公がそんな自分を「もう自分をバービーと思えない」って言ってしまうのは、
バービーを卑下して従来のイメージのままにしてしまうのでは?と不思議。
制作者のシーンをどうしても多めに盛り込みたい大人の事情でもあったのか?と邪推したり。笑
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