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サタンタンゴのkyokoのレビュー・感想・評価

サタンタンゴ(1994年製作の映画)
3.7
2019年に劇場公開されたときはタルベーラ未経験で7時間18分に挑む自信が1ミリもなく、だからといって家でDVD鑑賞なんてことは微塵も考えられず、こりゃ一生観る機会はなさそうだぞと思っていたら、イメフォさんが「いや観とけや」と言わんばかりの特集を組んでくれたので、勢いで予約ポチリ。
正直当日朝まで結構億劫だったのだけど(笑)

うーん、観なくてもいいとはもちろん思わないのだけど、どうせならタルベーラ未体験で観とけばよかった。
私の苦手な聖書に絡めた読み解きが必要になるのも、大概のいけてるショットは劇場公開前にさんざん予告で観てたやつだということも、それなりに予想していたのだけど、それらを差し引いても『ダムネーション』と『ニーチェの馬』の衝撃には及ばなかった。
悪魔でもなければ救世主でもない、ただの詐欺師に導かれた先に救いは見えず、そのことに気づくことができるかどうかすら危うい人々の愚かさがただただ痛いばかりだった。

噂のニャンコのくだりね……
これは悪い意味で想像を超えてきた。長回しがこれほどしんどかった経験はない。席を立とうかどうか本気で迷ったくらい。
このシーンが意味するところは分からないでもないけど、あれを演らされた少女がトラウマになっていないか心配になる。
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