ゲレ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのゲレのレビュー・感想・評価

3.1
考えるな、感じろ!

近年はダークでシリアスな、リアル路線的とでも言うべきヒーローモノが続いていたMARVEL。
しかしその流れを、ヘイヘ~イ!そこのけそこのけ~!と全く空気を読まずに断ち切った作品が本作、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーである(褒めてる)。

「このキャラクターはこういう背景があったからこういう行動をとっていたのか…?」「この伏線にはこういう意味があったのか…?」
といった思考をしながら世界観に浸るのが、昨今のMARVEL作品の特徴というか楽しみ方のような気がしていたが、本作は「このキャラクター最高!はい、この行動待ってました!」「伏線なんて知らん!ただ面白い!!」
といった、もはや思考を放棄して、ただ観るだけで面白い!と万人が感じることの出来る作品なのだ。

悲しみや哀愁の漂う部分もあるのに、終始明るくてコミカルな雰囲気で楽しめる。
それなのに感情移入して感動できる作りになっているのは本当に凄い。
これぞエンターテインメントの完成形とも言えるだろう。

僕は色々考えながら観るのが好きなタイプだが、本作に関しては本当に頭空っぽで観れて面白かった。
ラスボスが星を破壊しようって瞬間に、ダンスで気を反らすなんて新しすぎる。

まあツッコミどころや劇中で度々流れる80年代の曲があまり分からないのは痛かったが、正直そんなのは些細なこと。
だって、スターウォーズさながらの超特大スケールで描く、愛すべきバカたちのSFアクションだよ?
これを聞いてワクワクしない映画好きはいないだろう!(確定)

笑って泣いて歓声を上げたければ、黙ってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを観るべし!

子供の頃に観て抱いていた、純粋に面白という感情。
その気持ちを呼び覚まして、再び「観るだけで面白い」の感覚を味わいたいなら、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを観るべし!!(大事なことだから二回言う)
ゲレ

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