ハリウッド版必殺仕事人
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと続けて、頭空っぽにして楽しめる作品を観賞。
僕が別に疲れてるわけではない。
物騒な言い方をすれば、こちらが劇中で殺してほしい相手を爽快且つ鮮やかに殺してくれる殺人シーンは圧巻。
必殺仕事人と言えるように、主人公のロバートはとにかく強くて負けなし。むしろ強すぎるだろと笑いたくなるレベルである。
しかし、一見違和感があるほどの優しさや潔癖症な部分もあり、単なる殺人マシーンが活躍するアクションスリラー作品と決めつけるのは惜しい作品。
不眠症のロバートだが、(恐らく)久しぶりに人殺しをしたあとは熟睡できているという描写に異常性を感じられるシーンが特に印象的。
ラストに完全なるグッドエンディングを描いてくれているところも評価したい。
それと、この作品で最大のこだわりとして挙げられるのは殺し方にあると思う。
何せ本作、何十もの人間をロバートが一人で殺すわけだが、自らは一度も銃を使って殺さない。
しかも同じ殺し方を決してしない上、その場にある物を殺しに利用するのだ。
人物描写も見事なものだが、殺しの部分では更にアントワーン・フークア監督の幾重にも重ねたこだわりを感じることができる。
そんじょそこらのアクション映画では得ることのできない感覚を是非味わって頂きたい。